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平成をふりかえる

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平成が終わります。平成は自然災害に悩まされる事が多かったですね。音楽を療法として取り上げられたのは、皮肉にも阪神淡路大震災からでした。傷ついた心を音楽を使って少しでも緩和させることから始まったのです。あれから幾つもの自然災害が起こり、未だに心が萎れてしまいそうな日々を送られている方々がいること。音楽が少しでも心安らぐ道具に使われることを願っています。
さて、平成元年は、東西ドイツのベルリンの壁が壊されました。私は、その平成になる数日前にドイツに訪れ、ベルリンの壁の重さを体験しました。西から東への入国がこんなにも大変なのかと思いました。後に、東ドイツ出身の若者に話を聞く機会がありました。私は、どうしても聞きたかったことがありました。あの時、東ドイツの国民は大丈夫だったのか。心は壊れなかったか。何故なら、私が知っているその時の東ドイツの国民は、東ドイツにいることに誇りを持っていたからです。確かに、西ドイツには自由があるように見えていたでしょうが、東ドイツは歴史の重みを背負って生きているように思えました。若者が教えてくれたことは、子供たちは自由にチョコレートなどのお菓子を食べられるようになったことに喜びを感じていたそうです。その反対に、大人たちは、やっぱり心を壊された方々が沢山居たと言うことです。その後のことは知りません。
何にせよ、平成は昭和の辛い過去の上に過ちをおかさない時代となったことは素晴らしかったことです。あと数時間、平成の時代を振り返りながら、今の平和に感謝して新しい令和の時代を迎えたいと思います。

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