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音楽と脳

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私は妊婦対象の胎教、母親教室の一コマを担当して二十年程になります。
母親のお腹に生を貰って、ひとつの人生を終える時まで、人は沢山の音に囲まれて生きていきます。胎教に触れずに出産するとしても、お母さんの生活を通して胎児は音を聞いています。お母さんの心臓、お母さんの声。お母さんを取り囲む家族の声。
暮らしの中の音。様々な音は、胎児の脳にダイレクトに影響しています。
この夏、私は教員免許更新講習を受講しました。その時に受講したうち、ひとりの講師の方が、『音楽は知育』と言われました。そうです。音(音楽)は脳にダイレクトに影響することの裏付けとなりました。音楽の持つ力の幅広さと奥深さを改めて感じました。
音楽はリクレーションとして聴衆の心を掴みます。その時の社会の流れに寄り添って流行り音楽が街中に溢れ出します。伝統的な音楽、クラシックだけでなく、老若男女に音が生活に繋がっていくことになります。
胎教から始まり、人生の後半にさしかかり、デイサービスなどでは音楽療法を用います。人の脳は高齢になっても成長できるので、音楽で脳に刺激をあたえているのです。この世にお別れをするまで音楽にふれて旅立ちができるために音楽療法士は頑張っています。
特別なことではありません。
本当は、お母さんの子守歌が一番の胎教であり、家族の歌声が、安心して旅立てるステージなんです。
音楽は耳で聞くのではなく、脳に刺激を送り、心で聞くのです。
しかし、音楽が脳にダイレクトに影響することは、一つ間違えると洗脳に繋がる危険があるのです。
どうか、音楽が闇の世界に利用されないように願うばかりです。
大好きな音楽が幸せに繋がりますように。

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